SEOは、ユーザーがどんな目的をもって、どのキーワードを使って検索しているかということを考えるところから始まります。
ユーザーの目的や、使用するキーワードを理解できれば、それに合わせた適切なコンテンツの作成やサイトの構築ができ、結果としてユーザーの目的を満たすことにつながります。
今回は、ユーザーの目的を考え、それに合わせた適切なサイトを準備する方法を解説しますので、SEOの基礎知識としてぜひ参考にしてみてください。
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ユーザーの目的をキーワードに変換する
SEOは、事例で考えると理解しやすくなります。
ここでは、博多にある架空のラーメン屋が作ったサイト
「本格博多豚骨ラーメンの店 TON-KOTSU」
を例に解説していこうと思います。
こってりしてそうなラーメン屋だな。
サイトにユーザーが訪問するまでの流れ
基本的に、ユーザーは以下のようなステップでサイトに訪れます。
- ユーザーの目的
↓ - キーワードを入力して検索
↓ - 検索結果を見る
↓ - 気になったサイトに訪問
ユーザーには目的があり、それがキーワードとなって検索され、サイトに訪問します。
それでは例として、「TON-KOTSU」に来てくれそうなユーザーの目的とキーワードを書き出してみましょう。
ユーザーの目的とキーワード
ユーザーの目的を考え、キーワードに変換します。
目的ごとに検索するであろうキーワードを、以下のような表にまとめてみました。
ユーザーの目的 | キーワード |
「TON-KOTSU」を知っていて地図や営業時間を探している | TON-KOTSU TON-KOTSU 地図 TON-KOTSU 営業時間 |
博多のラーメン屋を探している | 博多 ラーメン |
豚骨ラーメンで有名なラーメン屋を探している | 豚骨 ラーメン |
それぞれのキーワードで表示されるべき検索結果を考える
ユーザーの目的をキーワードに変換したら、それぞれのキーワードに対して、検索結果で表示されるべきサイトを考えてみましょう。
例えば、「博多 ラーメン」なら、博多のラーメン屋が一覧になっていて、場所、写真、営業時間、レビューなどが分かるサイトが上位表示されるべきで、実際に検索してもそうなっていると思います。
TON-KOTSUのサイトでは「博多 ラーメン」で1位を狙うのは難しいですし、
そもそも、「TON-KOTSU」のサイトを表示したいユーザーは、店名などを直接入力して検索するはずです。
先ほど作成した表の右側に、検索結果で表示されるべきサイトを書き加えてみましたので、一緒に確認していきましょう。
ユーザーの目的 | キーワード | 検索結果に表示されるべきサイト |
「TON-KOTSU」を知っていて地図や営業時間を探している | TON-KOTSU | TON-KOTSUのサイトが1位。 2位以下は公式TwitterやFacebookページ、グルメサイトなど。 |
TON-KOTSU 地図 | TON-KOTSUの地図ページが1位。 | |
TON-KOTSU 営業時間 | TON-KOTSUの営業時間が書かれているページが1位。 | |
博多のラーメン屋を探している | 博多 ラーメン | 博多のラーメン屋が一覧で確認でき、ランキングやレビュー、写真などが見れるサイトが1位。 2位以下に「TON-KOTSU」を含む、個別のラーメン屋のサイトがヒット。 |
豚骨ラーメンで有名なラーメン屋を探している | 豚骨 ラーメン | 豚骨ラーメンで有名なラーメン屋が一覧で確認できるサイトが1位。 2位以下に個別の豚骨ラーメンで有名なラーメン屋がヒット。 |
いかがでしょうか?
このように表であらわすと分かりやすいですが、「博多 ラーメン」で検索しても、
「TON-KOTSU」のサイトではなかなか1位は取れそうにないですね…
だからといって、諦めるのはまだ早いです!
少し考えてみましょう。
博多にあるラーメン屋を一覧できるページなら、「TON-KOTSU」のサイト内に自分で作れそうですね。
それぞれのラーメン屋のサイトへのリンクや地図、行き方や写真、レビューなどを加えてあげると、ユーザーにとってなお便利なページになります。
こうすることで、「TON-KOTSU」のサイトでも「博多 ラーメン」のキーワードで検索1位で表示される可能性だって十分出てきます。
これは、どちらかというと極端な施策の例ですが、このようにユーザーの目的を考え、それに合わせたコンテンツ・サイトを準備すれば、サイトが上位表示されるようになるということもまた事実です。
このことから、いかにユーザーの視点に立って目的やキーワードを考えることが、SEOで成果を上げるためにも大切なことかが分かります。
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まとめ
今回は、検索ユーザーの目的を考え、それに合わせた適切なサイトを準備する方法を解説しました。
SEOで常に起点となるのはユーザーの目的です。
すべての検索にはユーザーの目的が込められ、検索結果には、その目的に合ったサイトが表示されます。
つまり、ユーザーがどんな目的をもって、どのキーワードを使って検索しているかということを考えるところからSEOは始まるのです。
ユーザーの目的を考え、それをキーワードに変換すれば、あなたが準備すべきコンテンツやサイトの構造も自ずと見えてきます。
ユーザーに満足してもらうことはもちろん、サイトを検索結果で上位表示させるためにも、
ユーザーの目的と検索キーワードをしっかり考えて、良質なコンテンツの作成・サイトの構築を進めていくことが大切です。